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朝晩の涼風が心地よく感じられる季節となりました。いかがお過ごしでしょうか。
ゴーゴーワクワクキャンプにおきましては、温かいご支援とご協力をいただき、本当にありがとうございました。おかげさまで2012年「夏の家」を、無事終えることができました。
キャンプは7月24日から8月31日まで、福島県、茨城県、宮城県、栃木県といった
地域から、総勢28名の子どもたちと、17名の保護者の方々(送迎のみの参加も含む)を受け入れました。今年も、多くの方が出来るだけ参加しやすいように、年齢や地域を限定せず、また参加期間もいつ来てもいいという形にしました。1歳の赤ちゃんから中学2年生まで、多い日にはスタッフ、参加者を合わせて50人近い人達が、南丹交流の家で寝食を共にしました。子どもたちの大きな病気やケガもなく、楽しくにぎやかな日々を送ることができました。
イベントは、様々なものが企画されました。ウクレレの演奏者が来てくださったり、山に散策に行ったり、流しそうめんやお好み焼きパーティーをしたりしました。
キャンプ恒例のバーベキューでは、今年も生産者の湯浅さんに鶏を提供していただきました。今回は、子どもたちも解体作業に参加し、羽むしりから挑戦しました。恐る恐る鶏の羽に手を伸ばす子や、捌いている最中、手羽先を見て「僕ここ好き!」と積極的に取り組む子、様々な反応が見られました。
この春から、地元の方が畑を一部貸してくださいました。その畑は「ゴーワク畑」として、この夏キャンプに向けて、春先に玉ねぎやジャガイモ、ニンジンを植えました。途中病虫害が発生したこともありましたが、6月にたくさんのジャガイモと玉ねぎを収穫することができました。
キャンプ期間中には、子どもたちとニンジンの収穫に行きました。とても暑い日でしたが、子どもたちは、みんなとても楽しそうに、そして真剣に収穫していました。
収穫したニンジンは、葉はかき揚げにし、ニンジンは子どもたちのリクエストで、きんぴらを一緒に作りました。洗うところから、切って炒めてお皿に盛るまで、誰が何を担当するかで大騒動でしたが、自分たちの手で収穫したニンジンを自分たちの手で調理したことは、子どもたちの自信にもつながったようです。「これは僕たちが作ったんだよ!」と夕食の時にみんなに報告し、「調味料はね、“さしすせそ”の順にいれるんだよ」と作り方を一生懸命お母さんやスタッフに説明する姿がとても微笑ましかったです。
放射線量の高い土地では、外で遊ぶこと、自然や土に触れることもままならない状況となっています。ゴーワクでの体験が、自然からの恵みや、食べること生きることへの意識を深めるきっかけとなれば、と思います。
スタッフには、昨年関わってくださった方だけではなく、今年初めての方も含め50名以上の方に来ていただき、子どもたちの見守りや食事作り、掃除、洗濯など、生活を共に作っていきました。お手伝いを申し出てくださったみなさま、本当にありがとうございました。
また、地域の方との交流もあり、地元の小学校がプールを貸してくださったり、夏祭りに招待していただいたりと、とても子どもたちのことを気にかけてくださいました。
参加されている方たちは、楽しみな気持ちだけではなく、現地での不安な気持ちも
たくさん抱えながら参加されています。
放射能汚染地域では、「被ばく」や「保養・避難」といった言葉を出すことは困難な状況になっています。現地でも、移住先でも、子どもたちは生きづらさを抱えています。
どちらの道を進むのもけして楽な道ではなく、その選択をするのは大変な勇気が強いられます。ゴーワクに限らず、多くの保養キャンプが、その選択の後押しになるような
場所になればと思います。今後に向けて、様々な課題と可能性の見えたキャンプでした。
昨年に続き今年も報告書を発行し、子どもたちの様子や、成果・課題など、みなさまと共有していきたいと考えています。
震災、原発事故から一年以上経ち関心の薄れていく人も多いなか、みなさまの温かい
思いに支えられて、今年もキャンプを実現できたことを、本当に感謝いたします。
どの子も、涙のお別れかと思いきや「またね!」「来年な!」と笑顔で帰って行きました。参加した子どもたちとその家族とのつながり、そしてみなさまとのつながりを大切にしながら、また来年キャンプで会えるように、頑張っていきたいと思います。
今後とも、みなさまのご支援を、どうぞよろしくお願いいたします。
ゴー!ゴー!ワクワクキャンプスタッフ一同
最後の一人が帰っていきました
いっとき40人以上も集まった騒がしい家も
すっかり静かになり、みんな帰っちゃったんだなと
思いつつも、そんな感傷に浸る暇もなく
残ったスタッフはそれぞれ最後の力を振り絞ってあと片付け
……途中力尽きつつも、再度あと片付け
いろんなことがあった家も、なんとか片付け終わった空っぽの部屋を見て、こんなに広かったのかと、ひっそりと寂しくなってきます
思い返せば、あっという間の一ヶ月でした
一緒に相撲をとって、川で水かけして、本を読んで、肩車して、宿題して、ご飯食べて
大変なこともあったけど、ほんとに楽しい夏休みでした
楽しい時間を一緒に準備してくれた人、遊んでくれたみんな、ご飯作ってくれた方、見守ってくれた人達、ほんとにありがとう
楽しかった今年の「夏の家」もひとまずおしまい
みんな、また来年ね
by.おいおい・ちょけお・てやんでー・いお