■保養キャンプとは■
東京電力福島第一原子力発電所の事故によって、高濃度の放射能に汚染されてしまった地域に暮らしているこどもとその保護者の保養を目的として実施されるのが「保養キャンプ」です。
ここでいう「保養」とは、少しの間でも放射能の不安が少ない生活を送ることで、心身のリフレッシュ・健康回復につなげることを言います。
放射能は、生物の細胞を壊す働きを持っています。低線量でも日常的に放射能に晒され続けると「ただちに影響」はなくとも、将来、健康被害が出る可能性が高くなります。
ある一定期間(できれば1カ月以上と言われています)を放射線量の低い土地で過ごし、汚染されていない食べ物を食べることで、体内に蓄積した放射性物質を減らすことができ、免疫力回復につながります。
また、外で遊ぶことを制限されるストレスからこどもたちの心からだを解放し、のびのびと遊ぶ時間を提供すること、おとなにとっては、些細なことにも放射能への不安を強いられる生活から離れ、ほっと一息ついたり、不安を語り合ったり、人間関係を広げたりする機会でもあります。